6年ほど前から弊社ではマルシェシリーズという会員制のWebサイトを運営しています。それがこちら↓。
当時はまだロゴなどの素材が重宝される時代だったので、会員登録さえすれば誰でも使えるようにと無料で出していたわけです。サイトの構造的には会員のみ閲覧できるだけ、といういたってシンプルなものですが、無料ということで今でも利用され続けている会員制サイトになっているわけですね。
ロゴやボタン、写真などのそれぞれの素材の制作費・撮影費はそれなりにコストがかかっています。写真は無償提供されているものもありますが、プロのカメラマンに依頼しているものはそれなりにコストがかかっていたりするわけです。そうしたコストをどこでペイするのか。広告収入?違います。「メルマガ」です。
メルマガはプッシュ型のメディアということで、販売力がある。インターネット版営業マンの性質があるわけです。また、Webサイトの場合、一定期間訪問しないユーザーは存在すらを忘れ去られてしまうケースがありますが、メルマガを使うことでまた興味を掘り起こすきっかけ作りができます。メルマガとWebサイト(ブログ)は良い補完関係を築けるというわけです。
ただ、問題はメルマガの読者をどうやって増やすかです。そう簡単ではないからです。なぜなら、サイトに訪問してもらうよりもハードルが一つ上がるからです。いや、「簡単ではない」というよりは、ノウハウがあまり一般化されていないと言った方が正しいでしょう。ブログほど明文化されていないからです。
弊社でも10万部以上のメールマガジンを10年以上発行していますが、その経験から言って、読者を集めることは難しいことではありません。ただ、一般の企業にはメルマガ読者を増やす施策というのはあまり出回っていない。広告費をかければ集めることはできるんですが、広告費を回収できる企業は一部です。
ただ、ロゴマルシェのように会員制とすることで、メールマガジンの読者をそれほど難しくなく増やすことができます。しかも、広告費をかけず、自分のメディアでできる。会員制サイトは広告に頼らずともできるエコな集客エンジンなのです。
そういうシステムをTCDテーマに組み込みたいということで開発されたのがWordPressテーマ「EVERY」です。「EVERY」は料理レシピをモチーフにしており、デモサイトを見るだけで楽しくなる会員制サイトになっています。記事を誰でも閲覧できるようにも会員限定にすることもできるんですね。これによって集客しながら会員も増やせるのです。
会員登録時にはメールアドレスの入力が必要ですから、その際にしっかりメルマガ配信の許可をとって、フォローメールの配信に役立てることができます。メディアで記事を更新しながらメルマガでの発信も可能ということで、多角的な情報発信のシステムが構築できるというわけです。
このシステムを上手に活用できれば、売上アップに着実に近づくことができます。というよりWebでの影響力を安定的に担保できると言い換えてもいいかもしれません。メルマガはそれだけ企業の営業力を強化するツールではあるのです。
あ、もう一つ言っておくとメールマガジンが目的ではないユーザーにも利用できます。例えば、有料の会員向けの情報サイトをつくるというもの。ただ、その際にはオンラインサロンのように決済は別でやっておき、ユーザーID,パスワードをユーザー別に発行して配るというやり方にはなりますが。会員制機能を活用することでいろいろな使い方ができますね。